今夜も俺のインデックスが加速する

CPI x ウェブライダー

大改善!劇的Webリニューアル ーウェブライダーが自社サイトをリニューアルしてみたー CPI×ウェブライダー

前回までのあらすじ

ボーンの力によって、売上げを伸ばしつつあったマツオカのサイト。
しかし、売上げを伸ばす一方で、検索エンジンの順位は頭打ちとなっていた。

検索順位を上げるためには、外部からの“リンク”を集める必要があると気付くめぐみと高橋。
そんな二人のもとに、シリコンバレーからある男が戻ってくる。

彼の名は「吉田 守」。マツオカの学生インターン。

吉田はシリコンバレーで習得したマーケティングのノウハウをもとに、「自然にリンクを集めるためのコンテンツ戦略」を提案する。
しかし、その戦略はボーンに一蹴されてしまう。

ボーンは、吉田たちに真のコンテンツマーケティングを教えるべく、その口を開くのだった。

一方、ガイル社では、「バズボンバー」という謎の制作集団によるコンテンツ制作が進められようとしていた・・・!

コンテンツマーケティング攻防戦

ノートパソコンがシュオオオオオと音を立てる

あっ、熱いっ!!!
ボーンさんのPCが・・・!!

・・・!!
ボーンの“覚醒モード”に合わせてクロック数が上がっているのね!

ヴェ、ヴェロニカさん!!
「覚醒モード」って一体・・・!?

ボーンの呼吸がいつもより深くなっていることがわかる?
彼は今、すべての意識を呼吸に向けているわ。
深い呼吸をおこなうことで、「脳」の潜在パワーを活性化させようとしているの。

すべての意識を呼吸に・・・!?

も、もしや・・・瞑想・・・!?
あのスティーブ・ジョブズもおこなっていた、シリコンバレー在住の起業家のトップ1%だけが実践している究極の集中法・・・!?

そう、彼にとっての覚醒モードは瞑想に近いわね。
ただし、彼の場合、ただの瞑想とは違うわ。
自身の脳細胞を極限まで活性化させることで、トップ1%のさらなる先、トップ0.01%だけが知る境地に辿りつけるの。

トップ0.01%・・・!?
あ、あの人は一体・・・!?

・・・伝説のWebマーケッター・・・。

で、伝説のWebマーケッター・・・!!?

覚醒モードになったボーンの脳内からは強力な「パルス波」が発せられる。
そのパルス波が彼のノートPCを起動させた。
そう、まるで、これから始まるボーンのショーを待っていたかのように。

パ、パルス波・・・!?

そ、そういえば聞いたことがあります・・・!
元々、人の脳は、脳細胞同士が情報伝達するために電気信号を使っているって・・・。

そして、ボーンのパルス波は自身の脳細胞だけでなく、ノートPCのクロック数をも極限まで引き上げる・・・!
“あれ”をつくる気ね・・・!ボーン!

ゴゴゴゴゴ・・・!覚醒モードになったボーンが何かを生み出そうとしている

はああああああああ!!!

く・・・来るわっ・・・!!
みんな離れてっ!!

マインドマップ! with ボーンズIME

説明しよう!

「マインドマップ」とはトニー・ブザン(Tony Buzan)氏が提唱した思考・発想法の一つ。自分の頭の中に浮かんだアイデアなどを地図のように可視化する方法である。

中心となるキーワードから放射状にキーワードやイメージを広げ、それらをつなげていくことで、思考を整理することができる!

時空の狭間でマインドマップを紡ぎ出すボーン

・・・うっ、くッ!!!
な、なんて風圧だ・・・!!!

きゃ、きゃああああ!!

ふ、吹き飛ばされそうだ・・・!!!
あ、あの人は一体何をしているんだ!!?

吉田くん、彼のノートPCの画面が見えるかしら?

・・・!!
・・・あ、あれは、マインドマップツール!?

マインドマップ!!?

え、ええ、自分の頭の中に浮かんだアイデアを地図のように展開していくツールです。

覚醒モードに入ったボーンは、マインドマップツールを使って、自身の思考を次々に言語化していくの。
・・・ボーンが今作っているマインドマップはおそらく・・・マツオカの新コンテンツ案!

す・・・すごい・・・!!

ど・・・どんなコンテンツが生まれるんだろう・・・。

そろそろ完成するみたいね・・・!!

はああああああ!!!!!!!

宇宙の法則が乱れるッ・・・!!

宇宙

宇宙

宇宙

その頃

バズボンバー社のオフィス

ひゃひゃひゃ!
俺たちって天才かもしれね~ぜ!
またスゲーの作っちまった~!

伊藤すゎ~ん、今回のネタ、またまたイケてるっすねぇ♪

嗚呼・・・今回のコンテンツも美しい・・・。

ひゃひゃひゃ!
今回は「30,000いいね!」ってとこか~!?
ちょっといつもよりぶっ飛んじまったかな~。


まあ、遠藤さんなら、OKくれっしょ!

ニヤリと笑うバズボンバーたち

間

間

間

マツオカの室内

シュオオオオオオゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・とPCの発熱がおさまっていく音

・・・!!
・・・ボーンさんのPCの熱風が収まっていく・・・!

どうやら、マインドマップは無事に完成したようね・・・。

・・・はあっ、はあっ・・・。

ボ、ボーンさん!!
大丈夫ですか!?

・・・心配ない・・・。

(・・・ボーン、本当は立っているのもやっとのはず・・・。
覚醒モードは肉体を極限まで酷使する。
そこまでして、今この場で、この子たちに伝えたいことがあるのね・・・)

・・・俺のPCはしばらくは立ち上がらない。
高橋、お前のメールアドレスにPDFファイルを送っておいた。
確認しろ。

おっ、おう、了解!

グ・・・グフッ・・・。

ボ、ボーンさん!!、本当に大丈夫ですか!?

・・・ああ、大丈夫だ。

PDF・・・PDFと・・・。
あっ、このPDF、さっきおっさんが作ってたマインドマップってやつか!

そうだ。拡大して表示してみろ。

マインドマップ

このマインドマップのPDFがダウンロードできるぞ!

これは・・・!

す・・・すごい・・・。
なんてマインドマップだ・・・。

あの一瞬で、こんなマインドマップを・・・。

・・・このマインドマップには、この先、マツオカがコンテンツをつくっていく上での指針となるノウハウをまとめておいた。

指針・・・?

・・・ヴェロニカ、このマインドマップの内容がわかるな?
お前から、この3人に説明を頼む。


・・・俺は少し眠る。

OK、ボーン。

(ボーン、バトンは受け取ったわ)

あ、あの、ヴェロニカさん・・・。

どうしたの?

えっと・・・。
こんなことを言うのはおこがましいかもしれないんですが・・・。
あの・・・。
ヴェロニカさんの説明を聞く前に、一度、このマインドマップをじっくり見させていただいてもいいでしょうか?

ええ、構わないわ。

(この子・・・。まず自分の目でインプットしようとするのね。
・・・Webマーケッターの素質がありそうね)

ボーンさんの作ったマインドマップ、本当にすごいなあ・・・。

・・・!

そ、そうか・・・!
そういうことだったんだ・・・!!

くやしいなあ・・・!
僕は気付けなかった・・・!

(あ・・・!
もしかしたら、ボーンはこの子のポテンシャルを見抜いていた?
だから、覚醒モードを使ってまで、自身のノウハウを伝えようとしたのね・・・。

出会った一瞬で、相手の才能を見極める洞察力。
さすがね、ボーン)

ふむふむ、なるほど・・・。
そうかー!これは勉強になるなあ・・・。

吉田くん、嬉しそうね。

あっ、す、すみません・・・!!
つい、このマインドマップに見入っちゃいまして・・・。

ふふふ、良いのよ。

嬉しそうにマインドマップに見入ってしまう吉田

おいっ、吉田!
どうなんだ?そのマインドマップってやつ?

え、えと・・・。

吉田くん、良かったら、このマインドマップに書かれていることを、あなたの口からめぐみさんと高橋くんに伝えてあげてくれる?

あれっ、ヴェロニカさんが説明してくれるんじゃないの?

ふふふ、私も“未来の大器”に賭けてみることにするわ。

・・・未来の大器?

・・・わかりました。
ヴェロニカさん、僕からお二人に説明してみます!

高橋さん!めぐみさん!
ボーンさんが作ってくださったマインドマップには、マツオカのサイトの一番の課題である「どうやって自然にリンクを集めるか?」ということに関する答えが書かれていました。

「自然にリンクを集める」・・・って、さっき、お前、“自己顕示欲”を攻めると良い、って言ってたじゃん?
それじゃ、ダメなの?

はい、確かに、自己顕示欲を意識してコンテンツをつくるのは大事です。
ただ、このマインドマップには、そこからさらに一歩進んだ考え方が書かれていたんです。

あ、そういえばさっき、ボーンさんは、“funny”ではなく“interesting”なコンテンツが大事、って言っていたけど、そういうこと?

はい、そこにも通じる話です。

簡単に言うと、このマインドマップには、コンテンツをつくる上での本質がまとめられていたんです。

本質?

はい。
このマインドマップにはこう書かれていました。


「コミュニケーションのきっかけとなるコンテンツをつくれ」と。

コンテンツを介したコミュニケーション

コミュニケーションの・・・

きっかけ・・・?

はい。
そもそも「リンクが張られる」ということは、言い換えると、「コミュニケーション」の一つだと考えられるんです。

??

人は誰かとコミュニケーションをとりたいがためにリンクを張る、という考え方です。

誰かとコミュニケーションをとりたい・・・?

はい。
たとえば、めぐみさんが何かの記事を読んで、それをTwitterでシェアするって、どういう気持ちですか?

あ、えーと・・・。
「他の人に教えてあげたい」っていう気持ちかな。

そうですよね。
それは言い換えると、そのコンテンツをシェアすることによって、他の人とコミュニケーションをとろうとしているってことなんです。

あ・・・!

マズローの欲求五段階説でいう、「所属と愛の欲求」も「承認欲求」も、すべて“他の誰か”がいてこそ成立する欲求です。
つまり、コミュニケーションを軸とした欲求なんです。

だから、コンテンツをつくるときは、そのコンテンツがシェアされた際に、“シェアした人とその周りの人との間に、どんなコミュニケーションを生み出したいか?”を考えると良いんです!

!!

ちなみに、人はコミュニケーションによって傷つきたいとは思いませんから、原則として、ポジティブに共感してもらえるであろうコンテンツを好んでシェアします。

そして、そのポジティブな共感は、funnyなコンテンツだけで起こるわけではありません。

感動を分かち合えるコンテンツだったり、お互いが成長できる知識系コンテンツだったり、問題を提起して意見を交わすきっかけになるコンテンツだったり、まさに“interesting”なコンテンツでも起こるんです。

そうか、そういう意味でのinterestingだったんだ!

ただ、その際注意しなければならないことがあります。
それは、コンテンツのネタの「社会的認知度」「社会的関心度」に気を配ることです。

社会的認知度と社会的関心度?

むむ・・・、急に難しい言葉が出てきた感じがするぞ・・・。

た、高橋くん、頑張りましょう!

ははは、二人とも大丈夫ですよ。
難しいことではないんです。
簡単にいえば、コンテンツの元となるネタは、コミュニケーションのターゲットとする人たちができるだけ興味を示しやすいネタのほうがいいってことです。

??

もう少しわかりやすく説明してみますね。

高橋さん、めぐみさん、お二人は次のふたつのタイトルのコンテンツを見たとき、どちらのコンテンツを積極的にシェアしたいって思いますか?


  1. のび太の勉強机は、家具屋の視点から見ると理想的な設計だった件
  2. 雄介の勉強机は、家具屋の視点から見ると理想的な設計だった件

??
のび太って、ドラえもんに出てくるのび太だよね?
雄介って誰だろ・・・?
誰だかわからないから、「1」のほうだわ。

俺も「2」の雄介ってやつがよくわかんねーし、「1」だな。

ありがとうございます。
ちなみに、「2」の雄介は、僕が昔読んだことのある、某マイナー漫画に出てくる主人公でした。

はああ?
そんな主人公知るわけねーよ・・・。

ははは、すみません。
失礼しました。

ここで、お二人に質問したいんですが、なぜ「1」を選んだのでしょう?
もちろん、「2」の人物を知らないという理由はあったと思いますが、それ以外に理由があったはずです。

えっ・・・。
だって、「1」の“のび太”だったら、みんな知ってるし、話も弾むだろうから・・・。

・・・あっ・・・!

そうか!
それが社会的認知度ってやつか!

さすがです。
お二人はもうわかったと思いますが、誰も興味を示さないようなネタを投稿しても、コミュニケーションが弾まないんです。

どうせ投稿するなら、みんなが知っているネタに関連したコンテンツを投稿するほうが良い。
だって、ソーシャルメディアにコンテンツをシェアする目的は、コミュニケーションをとることですから。

なるほど・・・!

だから、何かのコンテンツをつくる際には、権利的に問題がなさそうなら、社会的認知度を担保する要素を入れるのも良いんです。
たとえば、「●●風に解説してみた」というシリーズのコンテンツは人気が出やすいですよね。

「進撃の巨人風にオーダー家具について解説してみた!」とか、そういう方向性か。

あ、そのコンテンツおもしろそうですね!
“進撃の巨人”という漫画のタイトルが、社会的認知度を担保してくれています。

確かに読んでみたいし、シェアしたくなるわ・・・!

そして、「社会的認知度」以上に重要なのが、「社会的関心度」です。
実は、ソーシャルメディア上で“受けやすいジャンル”ってある程度決まっているんです。

受けやすいジャンル?

ものすごくシンプルにいえば、たとえば・・・「食欲」「性欲」「睡眠欲」という三大欲求に関するコンテンツは、誰もが興味をもちやすいです。
また、生活の三大要素である「衣」「食」「住」に関するコンテンツも興味をもってもらいやすいですね。

なるほど・・・。

はい。
そういった、多くの人が興味をもっているジャンルを、ボーンさんは「社会的関心度の高いジャンル」としてマインドマップ上にまとめてくれていました。
たとえば、「住」に関してだけでも、掘り下げると色々なジャンルが出てくるんです。

部屋、インテリア、洒落、家具、照明、デスク、椅子、レイアウト、便利、収納、片付け、賃貸、デザイナーズ、オフィス、オフィスデザイン・・・などなど・・・。

へええ、すごいマインドマップだな・・・。

これらの社会的関心度の高いジャンルに、社会的認知度の高い要素を加え、そして、コミュニケーションのきっかけとなる内容や演出を意識する。

それができれば、シェアされやすい“intersting”なコンテンツの完成です!

なるほどっ!!
頭の中がすげー整理されたぜ!
さすがボーンのおっさんだ!

なんだか、私たちでもコンテンツを考えられそうな気がしてきた・・・!!

どうやら、コンテンツマーケティングの最初の関門はクリアできそうだな。

ボーンさん!!

ボーンさん、大丈夫ですか!?
もう少し休まれたほうがいいのでは・・・?

身体は回復した。
もう大丈夫だ。

ボーンのおっさん!
このマインドマップってやつ、めっちゃわかりやすいぜ!!
おっさんが「funny」じゃなく“interesting”って言った意味がようやくわかったぜ!

そうか。

ふふふ。

よし。では、次の関門だ。
お前たち3人で3週間以内に、リンクの集まるブログ記事を一つ作ってみろ。
確か、作りかけのブログがあったはずだ。

えっ!?
お、俺たち3人で・・・!?

大丈夫よ。
あなたたちならできるわ。

で・・・でも・・・。

めぐみさん!大丈夫ですよ!
この僕と高橋さんがついてます!

3人でコンテンツを作ってみませんか?

お、おお、そ・・・そうだな!
吉田もいることだし・・・。
よし・・・!いっちょやってみっか!

う・・・うん!!

決まりね。

よし、俺とヴェロニカは3週間後にまた来よう。
お前たちのコンテンツ、楽しみにしているぞ。

はいっ!!!

一週間後、都内のある病院

病院の受付

そうか・・・。
めぐみは頑張ってくれていたんだね。
サイトの売上げが回復したと聞いてビックリしたよ。

めぐみは父・英俊が入院している都内の病院に来ていた。
売上げ減少による心労が原因で倒れた英俊の体調は、徐々に回復していた。

めぐみはそんな英俊にマツオカのサイトの状況を報告しにきたのだった。

英俊とめぐみ

お父さん、ごめんね。
サイトのことをなかなか話せてなくて。

本当はもっと前から売上げが回復していたんだけど、ぬか喜びさせちゃいけないと思って、成果がしっかり出てから伝えようと思ってたの。

いやいや、良いんだよ。
めぐみが頑張ってくれているのはわかっていたよ。

それにしても、本当に驚いたよ・・・。
順位が戻っただけでなく、まさか、いつの間にかサイトもリニューアルしてたなんてね。
めぐみはホームページ運営の才能があるんじゃないか?

そんな・・・、私なんて、まだまだよ。

でも、今回、ホームページを色々と触ってみて、お父さんがどれだけ苦労してきたかがわかってきたつもり。
早く退院して、色々教えてね。

あ、今日はね、実はもう一つ報告があって・・・。

報告・・・?

・・・実はね、お父さんにずっと黙っていたんだけど・・・。
マツオカのサイトの集客、今、“ある人”に手伝ってもらっているんだ。

ある人・・・?

「ボーン・片桐さん」っていって、すごい人なの。

ボーン・・・片桐・・・?

うん、Twitter経由で知り合った人なんだけど、うちが困っていることを伝えたら、力を貸してくださるようになって・・・。
噂では、世界最高のWebコンサルタントみたい。

世界最高・・・??
そりゃあ、すごい。

お父さん、“コンサルタント”っていう言葉を聞くだけで拒絶反応が出ちゃいそうだったから、今まで言わなかったんだけど、本当にすごい人なのよ。
クールで、賢くて、たくましくて、優しくて・・・。

・・・おや?
もしかして、めぐみはその人に惚れているんじゃないかい?

バ・・・バカ言わないで!
ボーンさんにはね、もう、ヴェロニカさんっていうとっても素敵なパートナーがいるんだから!!

はははは・・・、慌てるところが怪しいな。

ちょっと!お父さん!
いい加減にしてよ!

ははは・・・。
まあ、なんだ、実際にうちのサイトを救ってくれたというのはすごいじゃないか。
相当優秀な人なんだろうね。

・・・ただ、私がガイルマーケティングとかいう会社の担当者に騙されたように、お前もその人に騙されてなければ良いのだが・・・。

大丈夫よ。
私だけじゃない、高橋くんや、最近アメリカから戻ってきた吉田くんも信頼している人よ。
お父さんが退院したら、是非一度会ってみてほしいわ。

ははは、退院後の楽しみが増えたよ。
あ、そのコンサルタントさん、ボーンさんだったかな。
お名前を聞く限りでは、純粋な日本人、というわけではなさそうだね。

うん、そうなの。
ボーン・片桐さんは、元々、アメリカにいたそうだけど、数年前に日本へ来たんだって。
年は35歳くらいで、すっごく筋肉モリモリなの!

・・・ん?
片桐・・・。アメリカ・・・。

あれ?
もしかして、お父さんの知り合い・・・?

い、いや・・・。
日系アメリカ人の方なんだね。

(ボーン・片桐・・・まさか・・・、いや、そんなはずはない・・・。
そんなことがあったら、天文学的な確率だ・・・)

お父さん?
どうしたの?

あ、ああ、す、すまない、少しボーッとしていたよ。

まだ体調がちょっと優れないみたいね。
今日は帰って、また来るから、体調が悪くなったら、すぐに看護師さんに伝えるんだよ。

あ、ああ、そうだな。

じゃあね、お父さん、またすぐ来るから。

ボーン・・・片桐・・・。

間

間

間

そしてさらに2週間が過ぎた

さて、約束の期日ね。
コンテンツはどんな感じかしら?

へっへっへ~。

こんなコンテンツを作りました!!

新しく作ったコンテンツをボーンに見せる3人

これは・・・!?

なるほど、面白い。

まるでドラマみたい!素敵すぎる家具に囲まれた仕事場 20選

このコンテンツは「三つの要素」を意識しています!

えーと・・・。
まず、複数の情報を一度に紹介することで、選択によるコミュニケーションを発生させ、「あなたはどれが好き?」という感じで、他の方と会話したくなるポイントを増やしてみました!

それと、コンテンツの専門性を担保するために、家具屋のプロである「マツオカ」ならではの視点で家具を選んでみたぜ!
それにより、マツオカのブランドも向上するはずだよな!

そして、実は、この記事で紹介している20個の画像の中には、マツオカの家具を使った仕事場も紹介しています。
それによって、マツオカの商品訴求も同時におこなえると思いました。

あ、もちろん、商品訴求に関しては、ステルスマーケティングの類いにならないよう、マツオカの家具であることをしっかり解説しています!

よく考えたわね。
偉いわよ、3人とも。

ヴェロニカさん・・・!

へへへ~。

このコンテンツ、明後日公開しようと思っています!
一気にバズらせて、リンクをたくさん集めてみせます!

楽しみにしてるわ。

・・・。

間

間

間

そして、2日後

今日が公開日ね。
どう?記事はたくさんシェアされてる?

・・・。

・・・?
どうしたの?

俺たちの記事・・・。
全然、シェアされてない・・・。

吉田くん、高橋くん!
ま、まだ記事は公開したばかりだし、きっとじわじわクチコミされるわよ。
元気出して!

・・・あっ!!!

ど、どうしたんだ!?吉田!?

今、Twitterを見てたら偶然流れてきたんですが、今日、他社のサイトですごくバズっているコンテンツがあるみたいです・・・。

ど、どれだ!!?


こ、これか・・・!!

市販の家具とオーダー家具で、どちらがゾンビを食い止められるか検証してみた!

う、うわああああ!!
な、なんだよ、このシェア数!!!

ツイート数

えっ、こ、このURLって、「オーダー家具」で1位の「オーダー家具比較.com」のドメインじゃあ・・・。

「オーダー家具比較.com」はガイル社の運営するサイトだな。

ガ、ガイル社の・・・!?

あっ!!こ、このページのコピーライト・・・!!!

バ・・・バズボンバー!!!?

・・・!

こ、こいつら、よりによって、なんで今日公開してるんだよ!!

『市販の家具とオーダー家具で、どちらがゾンビを食い止められるか検証してみた!』

く・・・くそ・・・!!
悔しいけど・・・相変わらず・・・面白い・・・!!

く、くそー!!!
やっぱり、「funny」なコンテンツには勝てねーってのか・・・!!

いえ・・・ただ「funny」なだけじゃないです。
バズボンバーはセンス抜群です・・・。

ホラー映画を観ていると、家に入ってくるゾンビを食い止めるために、家のドアの前に家具を集めるシーンはよくあるけど、その「誰もが思い出せるシーン」をうまくコンテンツにしているわね。
面白い切り口だわ・・・。

でも、最後まで読み進めると、「結局、オーダー家具ではゾンビは食い止められないので、オーダー武器を注文しよう」というオチだから、なんだかよくわからないことになっているけれど・・・。

で、でも、なぜ、バズボンバーのコンテンツだけクチコミされるの・・・!?
私たちのコンテンツも悪くないと思うのに・・・。

バズボンバーは「露出経路」をもっているからだ。

露出経路・・・!?

そ・・・そうかっ・・・!!!

どういうことだ!?説明してくれよ!

僕たちはコンテンツを作ることに没頭しすぎて、一番肝心なことを忘れていました・・・。
どんなに素晴らしいコンテンツも露出しなければ意味がない、ってことに・・・!!

そうだ。バズボンバーの武器はコンテンツ力だけではない。
奴らは「ソーシャルメディアの拡散力」も持っている。

バズボンバーのソーシャルメディア

ソーシャルメディアの・・・。

拡散力・・・!?

バズボンバーのメンバーは各人がTwitterを使っていて、各アカウントにたくさんのフォロワーがいる・・・。

いや、それだけじゃない、業界には彼らのコンテンツを楽しみにしているWebクリエイターがたくさんいて、彼らもまた、大きな影響力を持っている・・・。

それに引き換え、マツオカのTwitterアカウントのフォロワー数は70ほど。
とても太刀打ちできる数じゃない・・・!!

一体、どうすれば・・・!!?

答えは簡単だ。
「露出経路」をつくれ。

露出経路を・・・

つくる・・・!?

安心しろ。
お前たちのつくったコンテンツは無駄にはならない。

つくるぞ、露出経路を!

並並ならぬ気合いを入れる3人

次回予告

自然なリンクを増やすべく、渾身のコンテンツを公開しためぐみたち。
しかし、そのコンテンツは無情にも、ソーシャルメディアではほとんどクチコミされなかった。

すさまじいバズを集めるバズボンバーのコンテンツ。

果たして、めぐみたちは、バズボンバーのコンテンツに打ち勝ち、サイトの検索順位を上げることはできるのか!?

次回、沈黙のWebマーケティング第七話、
「真実のソーシャルメディア運用」

今夜も俺のインデックスが加速する・・・!

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