ビジネスの成功につながるホームページ制作会社(Web制作会社)の選び方
(この記事は2022年9月29日に更新されました)
皆さん、こんにちは。
京都のWebマーケティングチーム「ウェブライダー」の松尾です。
某社からCPIサーバーに乗り換えたことがきっかけで、このコラムを書かせていただく機会を得ました。
CPIの専用サーバーを使い始めて2年目に突入しましたが、とても快適です。
さて、今回は、ホームページ制作会社(Web制作会社)の選び方に関する記事です。
「自社のホームページを立ち上げたい、でも、どの会社に発注すればいいかわからない・・・」
これは企業の経営者やWeb担当者がよく抱える悩みのひとつ。
とくに初めてホームページを立ち上げる方にとってその悩みは深刻でしょう。
今、Googleで「ホームページ制作会社」や「Web制作会社」と検索すると、たくさんの制作会社のホームページが表示されます。
それぞれのホームページでは、各社の強みがアピールされていますが、実際のところ、各社の違いがわからないケースが多々あります。
その結果、「なんとなくホームページがキレイだから・・・」「なんだかすごそうだから・・・」という理由でホームページ制作会社を選んでしまう人が後を絶ちません。
自社に本当に合った制作会社はほかにあるかもしれないのに、です。
そのため、最近では、制作会社選びをサポートするような「比較サイト」が人気です。
ただ、残念ながら、それらの比較サイトの中には、「制作会社を紹介することで紹介報酬をもらう」というビジネスが土台となっているものがあり、その場合には、公平な視点で制作会社を評価していない場合があります。
もちろん、比較サイトの中には、世のため人のために、公平な視点で制作会社を評価している場合もありますが、そうは言っても、普通の人にはどの比較サイトを信じればよいかなんてわかりませんよね・・・。
そこで今回は、ホームページ制作会社を実際に経営している一方で、ネットショップでの商品販売もおこなっている私が、ホームページ制作のプロと商人の視点で、ホームページ制作会社の賢い選び方をお教えします。
結論からいえば、あなたが選ぼうとしている制作会社が以下の10個のポイントをクリアしているのであれば、失敗することはありません。
- 実際に顧客の売上げをアップさせた実績をもっているか?
- SEO(検索エンジン最適化)に関する正しい知識をもっているか?
- 「お申し込みフォーム」や「ショッピングカート」は使いやすさを大切にしているか?
- お客さまが欲しい・知りたい情報がすぐに見つかるページ構造を大切にしているか?
- ホームページに掲載される「文章」や「言葉」に気を遣っているか?
- ホームページに掲載される「写真」や「画像」に気を遣っているか?
- スマートフォン対応をおこなっており、スマホユーザーにとっての使いやすさを大切にしているか?
- ホームページに掲載される情報の「更新性」を大切にしているか?
- その会社の担当者がホスピタリティ(おもてなし)の精神を大切にしているか?
- 「本質的思考力」があり、“そもそも論”で物事を考えられるか?
今回の記事では、なぜ、上記の10個のポイントが大事なのかの理由をお話します。
少し長めの記事ですが、きっと「そんな見方があったのか!」という気づきを得ていただける内容だと思いますので、メモをご準備いただき、最後まで目を通してくださいね。
※今回の記事は、あくまでも松尾の独自見解によるホームページ制作会社の選び方です。
※本編では「Webサイト」のことを「ホームページ」という呼び名で統一します。
●このページの目次
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ホームページ制作会社を選ぶために、発注側である“あなた”の基礎知識を高めておく
早速ですが、あなたは「ホームページ制作に関する知識」をある程度もっていますか?
もし、「ホームページ制作のことはまったくわからない」という状態であれば注意が必要です。
「えっ・・・? そもそもホームページのことがよくわからないから、制作会社に丸投げしようとしているんだけど・・・」
そう言う方は多いでしょう。
ただ、それは、下調べせずに“投資”をするようなものです。
たとえば、もし、あなたが株など何かの投資事業をする際、投資先の会社や業界のことを調べますよね?
何の事前情報もなしに、自分の貴重なキャッシュを得体の知れないものには投資しないはずです。
ホームページを制作するということもそれと同じ。
ホームページの制作は、事業に対する“投資”なのです。
今や、あらゆるビジネスにおいてWebが必要となる時代。
商品開発やリアルの販促にはこだわるのに、ホームページにこだわらないということはナンセンス。
ホームページを立ち上げることとは、ネット上にビジネスの拠点を立ち上げるということ。
すべてのビジネスは、戦いであり、ある種の“博打”です。
どんなビジネスも絶対に勝てるなんて保証はありません。
ただ、その博打の勝率は、下調べによってある程度高めることができます。
そして、その下調べに必要なのが、他人任せにせず、自分の頭できちんと考える!ということなんです。
自分の頭を使い、自分の目で、自社にあった最高のホームページ制作会社を選ぶ、それこそがWebへの投資を成功させる秘訣です。
残念ながら、ホームページ制作会社はピンからキリまであります。
なぜなら、ホームページ制作の仕事は特別な資格や認可が必要なく、パソコン一台あれば誰でもカンタンに始められてしまうからです。
そのため、制作会社ごとにスキルはまちまちとなっています。
また、ホームページ制作の現場では専門的な言葉が多く使われるために、発注者は「なんだか難しそうだからプロに丸投げしておこう・・・」という気持ちになりやすく、納品されたホームページのクオリティがいいのか悪いのかがよくわからないまま、いろいろなことがブラックボックスと化してしまうことも多くあります。
そしてその結果、発注者は、目で見てわかる範囲でしか、ホームページのクオリティを判断できなくなり、やがて「パっと見てキレイなページ」=「クオリティの高いページ」と思い込むようになってしまうのです。
もちろん、ジャンルによっては「パっと見てキレイなページ」は大切かもしれません。
ただ、“美人は三日で飽きる”という言葉にもあるように、あなたのホームページへ訪れるお客さまは何もキレイなページだけを求めているわけではありません。
むしろ、お客さまが求めているのは、自分が欲しい情報がすぐに手に入るような“使いやすいホームページ”なのです。
続いて、“使いやすいホームページ”でなければいけない理由を掘り下げてみます。
“使いやすいホームページ”でなければいけない理由
“使いやすいホームページ”でなければいけない理由は、お客さまに対して「ホームページを作った目的を達成してもらう」ためです。
たとえば、ホームページの制作を発注する目的には以下のようなものがあるでしょう。
●ホームページの制作を発注する主な目的
- 自社の商品・サービスをホームページを通じて販売したい
(お申し込みフォームやショッピングカートの設置など) - 自社のブランドや商品・サービスのことを広く知ってもらうきっかけにしたい
- 営業がお客さまの元を訪問したときに見せる、“パンフレット”代わりにしたい
これらの目的を達成するためには、たとえば、ショッピングカートは使いやすくないといけませんし、ページに掲載されている情報は見やすく・わかりやすくないといけません。
ページの見た目のデザインがどれだけ素敵であっても、ショッピングカートが使いづらかったり、掲載されている文章が読みづらかったりすると、目的の達成に支障がありますよね。
これらの目的をもっとシンプルな言葉でいえば、ホームページの目的とは、すなわち、“売上げをあげること”です。
つまり、“使いやすいホームページ”とは“売上げのあがりやすいホームページ”でもあるのです。
多くのホームページ制作会社はそれを理解しているため、各社のページでは「自分の会社で作るホームページは御社の売上げを伸ばします!」ということを競い合うように訴求しています。
・・・ただ、そこで気を付けることがあります。
それは、それらのホームページ制作会社に発注すると、本当に売上げが伸びるのか!?ということです。
各社のホームページに掲載されているのは、あくまでも、自社目線での営業トーク。
その会社が本当に実力があるかどうかは、営業トークだけではわからないのです。
では、各社の実力はどのようにして探ればいいのでしょうか?
相手の言うことをカンタンに信じ込むな!
ホームページ制作会社がよく使う“営業トーク”3選
もちろん、ホームページ制作会社の中には、多くのお客さまのビジネスを成功させている優秀な制作会社がたくさんあります。
ただ、その一方で、名ばかりの制作会社があるかもしれません。
もし、そんな制作会社に発注してしまっては大変です。
そこでここからは、ホームページ制作会社の見極め方をカンタンにお話しします。
それは、ホームページ制作会社がよく使う定番の“営業トーク”を取り上げ、“それぞれの営業トークをあえて疑ってみる”という方法です。
ホームページ制作会社がよく使う営業トークとは、以下の3つです。
- 売上げアップはおまかせください!
- SEO(検索エンジン最適化)が得意です!
- 高品質なホームページを作成します!
これらのフレーズは、今や多くのホームページ制作会社のページに掲載されているフレーズです。
私が経営する制作会社「ウェブライダー」のホームページにも同じような言葉が掲載されています。
これらのフレーズはお客さまにとっては「この制作会社に頼むと安心できそう!」と思わせる効果があります。
ただ、これらのフレーズをカンタンに信じ込んでしまうのは危険なのです・・・。
なぜ危険なのかを、各営業トーク別に紐解いていってみましょう。
※ここからの内容に関して、ネガティブな感情を抱く方もおられるかもしれません。
ただ、相手と信頼し合える仲になるためには、“あえて”疑ってかかることも大切です。
疑いが晴れたとき、その信頼は強固なものになるでしょう。
●あえて疑ってみよう その1
「売上げアップはおまかせください!」という言葉
まずは、「売上げアップはおまかせください!」という言葉を疑ってみましょう。
このフレーズ、実は経営者にとても刺さりやすい言葉です。
なぜなら、前述のとおり、そもそもホームページ制作を依頼する目的の多くが「売上げアップ」だからです。
乱暴な言い方かもしれませんが、発注者はホームページが欲しいわけではなく“売上げが欲しい”といっても過言ではありません。
だからこそ、多くのホームページ制作会社は「売上げアップ」という言葉を積極的に使ってアピールしているのです。
その前提のもとで、ぜひ疑ってもらいたいことをお話しします。
それは、“その制作会社が作ったホームページは、本当に顧客の売上げアップを実現させたことがあるのか?”ということです。
あなたが発注しようとしている制作会社のページを見てください。
売上げが伸びた顧客事例(成功事例)がきちんと紹介されているでしょうか?
もちろん、制作会社には顧客との「守秘義務」があります。
そのため、顧客事例(成功事例)を詳細に掲載していない制作会社は多くあります。
ただ、そうは言っても、顧客の売上げを伸ばした実績が本当にあるのかどうかは知りたいところですよね。
でないと、「売上げアップはお任せください!」なんて言葉は信用できませんから。
そこで、オススメしたいのが、制作会社のページにある「お問い合わせフォーム」などから、「顧客事例(成功事例)」について問い合わせることです。
たとえば、以下のようなメッセージを使って、実績について問い合わせてみてください。
●成功事例について問い合わせる際のメッセージ例
お世話になります。
現在、御社にホームページ制作を依頼しようと検討している株式会社◆◆の■■と申します。
このたび、自社のホームページのリニューアルを考えており、そのリニューアルをお願いしたい制作会社様を探していたところ、御社のページに目がとまりました。
御社のページに記載されていた「売上げアップはお任せください!」という言葉にひかれ、お問い合わせをしている次第です。
現在、弊社では、御社が過去に手がけられた事例にとても強い興味をもっています。
その上でお教えいただきたいのですが、たとえば、御社ページに掲載されている事例以外に成功事例がございましたら、可能な範囲でお教えいただくことは可能でしょうか?
(※御社のクライアント様との守秘義務等あると思いますので、差し支えない範囲で大丈夫です)
御社への発注を検討するにあたり、ぜひ、御社の成功事例をもっと知りたいと思っております。
ご検討いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
上記の問い合わせをした後、相手からの返信がこちらが納得できる内容かどうかをチェックしましょう。
返信の中には「成功事例は実際にお打ち合わせした際にお教えします」と言ってくる制作会社もいるかもしれませんが、本当に実績のある制作会社であれば、返信の時点で“ある程度納得できる形”で情報を伝えてくれるはずです。
もし、相手からの返信内容が納得できないものだった場合は、その制作会社は選択肢から外したほうがよいでしょう。
顧客事例(成功事例)について問い合わせる際、一点注意するとすれば、相手の制作会社が起業したばかりのケースです。
そういった場合には、その制作会社にまだ成功実績はありません。
とはいえ、もしかすると、すごく優秀な方が独立後に立ち上げたばかりの制作会社かもしれませんので、その場合は、相手からの返信内容を吟味して検討するとよいでしょう。
●あえて疑ってみよう その2
「SEO(検索エンジン最適化)が得意です!」という言葉
続いて疑っていただきたいのが、「SEO(検索エンジン最適化)が得意です!」という言葉です。
「SEO」とは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」という言葉の略で、Googleなどの検索結果に、自社のホームページの情報が上位に表示されるように工夫する施策を指します。
このSEO、ホームページの継続的なアクセスを期待する上でとても重要な施策です。
SEOは「リスティング広告(検索連動型広告)」などと比べ、広告費用がかかりません。
少ない予算の中であっても、大きな成果をあげられる施策なのです。
さて、このSEOを成功させるためには、Googleが提示しているウェブマスター向けガイドラインなどに沿ったホームページを作成する必要があります。
ただ、実は、一部のホームページ制作会社の中には、このガイドラインに従わず、検索エンジンを騙して順位をあげようとする会社があるのです。
そういった検索エンジンを騙して順位を上げようとする施策を、“ブラックハット”なSEOと呼びます。
このブラックハットなSEOが施されてしまうと大変です。
なぜなら、検索エンジンからペナルティを受け、ページの検索順位が下がる恐れがあるからです。
このブラックハットなSEOがどういうものかを知っていただくためには、ネット小説「沈黙のWebマーケティング」の第一話「夜明けのSEOペナルティ解除」をぜひお読みください。
沈黙のWebマーケティングに書かれているノウハウの中で、大事な箇所を以下に引用しておきます。
以下はブラックハットSEOにおける「ペイドリンク」という手法に関する説明です。
「ペイドリンク」とは、金銭などの対価と引き替えに設置されるリンクのこと。
別名「有料リンク」とも呼ばれる。
世の中のSEOサービスの中には、対価を受け取った後、無機質にWebページを量産し、そこからリンクを大量に張るケースもあり、そういったSEOは検索エンジンから低評価を受ける対象となる。
また、ペイドリンクを扱っている会社の中には、どんなページにリンクを掲載したかを顧客に伝えないケースもあり、顧客とのトラブルが続出している。(沈黙のWebマーケティング「夜明けのSEOペナルティ解除」より)
SEOで成果をあげるためには“外部のホームページからどれだけリンクされているか?”という指標が重要になります。
ただ、外部からリンクを集めることはなかなか大変です。
なぜなら、外部の人たちがソーシャルメディア等で紹介したくなるようなコンテンツ企画などが必要となるからです。
そのため、SEOの知識をちょっとかじった制作会社の中には、顧客のページの順位を手っ取り早く上げようと、ペイドリンクを勧めてくるケースがあります。
最悪なケース、顧客には「SEOは我々に任せてください!」とだけ伝えておき、こっそり裏でペイドリンクを増やすケースなんかもあるのです。
こういった一連の行動は、前身が「ブラックなSEO会社」だった制作会社、もしくは制作会社とは名ばかりの「ブラックなSEO会社」がおこなうことが多いです。
普通のホームページ制作会社はこういったことをおこないません。
(ごくまれに、SEOに関する知識のない制作会社は、何も知らずにペイドリンクを増やしていることはありますが・・・)
最近ではそういった会社は減りつつあるといっても、まだそのようなビジネスをしている会社は少なからずあります。
また、先ほど紹介したGoogleのウェブマスター向けガイドラインなどに沿ったホームページを構築できていない会社もまだまだ多いです。
ちなみに、ブラックハットなSEOに対し、Googleが提示しているガイドラインに沿った正しいSEOを“ホワイトハット”なSEOと呼びます。
過去、SEO業界においては、ブラックハットなSEOでないと順位が上がりにくいと思われていた風潮がありましたが、今はホワイトハットなSEOほど成果が出やすくなっています。
以上を踏まえると、その制作会社が、どんなSEOをおこなっていて、SEOの知識がどれくらいあるかは事前に確認しておくとよいでしょう。
たとえば、制作会社に発注するときは、以下のふたつのことを質問してみてもいいかもしれません。
- ペイドリンクなどの人工リンク的なリンク施策をおこなっていませんか?
- Googleのウェブマスターガイドラインに沿ったホームページを作っていますか?
●あえて疑ってみよう その3
「高品質なホームページを作成します!」という言葉
最後に疑っておきたいのが、「高品質なホームページを作成します!」という言葉です。
この「高品質なホームページ」という言葉、実は非常に曖昧な言葉です。
なぜなら、“何をもって高品質なのか?”がわかりづらいからです。
ここで、私が考える「高品質なホームページ」のポイントをお伝えしましょう。
私が考える「高品質なホームページ」とは、ホームページへ訪れたお客さまにとって使いやすいページであることはもちろんのこと、“ターゲットとするお客さまに、自社の商品や・サービスの価値がきちんと伝わるホームページ”のことです。
そのためには、以下のポイントをクリアしたホームページである必要があります。
- お申し込みフォームやショッピングカートは使いやすいか?
(商品やサービスを申し込もうとするお客さまが「使いにくい」と感じてしまうフォームが使われていないか?) - 探している商品や情報は見つけられやすいか?
(商品を探したり、コンテンツを見る人にとってわかりやすい構造になっているか?) - 文章に気が遣われているか?
(誤字脱字が放置されていたり、文章が読みづらかったりしないか?) - 写真や画像に気が遣われているか?
(写真や画像を適当に選んでいないか?図はわかりやすいか?) - パソコンだけでなく、スマートフォンでも見やすいか?使いやすいか?
(最近ではスマートフォン経由のほうが訪問者の多いページも増えており、その場合、スマートフォンで見づらいページは致命的) - 情報を更新しやすいページになっているか?
(お客さまが手軽に情報発信ができるような仕組みになっているか?)
これら6つのポイントは、高品質なホームページを制作するためには、とても重要なポイントです。
ただ、これらのポイントは、どれも特殊な技術が必要なものではありません。
“ちょっとした配慮”を積み重ねによって、実現可能なものばかりです。
ただ、現実問題、その“ちょっとした配慮”がおろそかになっている制作会社は案外多いのです。
上記の6つのポイントを深掘りしていきましょう。
●こんなホームページは高品質ではない その1
「お申し込みフォーム」や「ショッピングカート」が使いにくい
まず、気をつけないといけないのが「1」の「お申し込みフォームやショッピングカートは使いやすいか?」というポイントです。
なぜなら、ホームページ制作会社の人たちは、自分たちの顧客の商品を自分たちで買うケースが少なく、その顧客のホームページで実際に商品を買うお客さまの気持ちがわからない場合があるからです。
だからこそ、ホームページ制作会社は、実際のお客さまの気持ちになりきって、丁寧にホームページを設計する必要があります。
●こんなホームページは高品質ではない その2
お客さまが欲しい・知りたい情報がなかなか見つからない
これは先ほどの「お申し込みフォーム」や「ショッピングカート」の話にも通じますが、その商品やサービスを購入したいと思っているお客さまが、自分が欲しい情報にすぐに辿りつけるページ構成になっているかどうかは大切です。
そのためには、「プランニング」や「コンセプトワーク」といった“上流工程”にて「お客さまがどんな情報を欲しがっているのか?」ということを十二分にリサーチし、情報整理をしておく必要があります。
ホームページの成否は、この“上流工程”で決まるといっても過言ではありません。
あなたのもとにホームページ制作会社からの見積書が届いた際は、その見積書に“上流工程”にあたる作業費が含まれているかどうかをチェックしてください。
ただ、“上流工程”での作業は、制作の前段階の作業となり、いわゆる目に見える“成果物”がありません。
そのため、“上流工程”に関する作業を見積書に記載すると、顧客側の稟議が通りにくいケースがあり、見積書への記載を遠慮するホームページ制作会社はちらほらあります。
とはいえ、この“上流工程”に対してどれだけしっかり時間を割けるかどうかは大切なので、もし、制作会社から提示された見積書に“上流工程”に関する記載がない場合は、念のため「上流工程(プランニング、コンセプトワーク)にどれくらい時間をとってもらえますか?」と聞いてみるのもよいでしょう。
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●こんなホームページは高品質ではない その3
文章に気が遣われていない
また、「文章に気が遣われているか?」という視点も重要です。
文章(テキスト)はその商品やサービスの価値を“論理的”に“わかりやすく”伝えるために必要だからです。
文章(テキスト)の大切さは、「沈黙のWebマーケティング」の第二話「偽りと本質のWebデザイン」に書かれています。
以下の文章は、主人公たちが“言葉を使う大切さ”を説いたシーンの引用です。
例えば、すごいセールスマン、セールスレディがいるとして、彼らのルックスはみんなタレント級かしら?
男前なセールスマンや、美人のセールスレディがいるとして、彼らの売上げが必ずしも高いということはないわよね。
商品を売るのが上手い人は、総じて、話をするのが上手い人よ。
つまり、言葉を使うのが上手い人。(沈黙のWebマーケティング「偽りと本質のWebデザイン」より)
上記のとおり、何かモノを売る際に大切になるのが「セールストーク」です。
ホームページに掲載される文章とは、まさにそのセールストークといっても過言ではありません。
また、商品の“クチコミ”は言葉を介して広がっていくものです。
クチコミされることを考えると、ホームページに掲載される言葉(=文章)はわかりやすくないといけませんよね。
だから、ホームページに掲載される文章は、“読みやすさ”や“わかりやすさ”が重要となってくるわけです。
すなわち、ホームページ制作会社には文章力も必要だといえるでしょう。
たとえば、ホームページ制作会社が顧客のホームページを作る際には、顧客から受け取った文章をそのままページに掲載するのではなく、もっと読みやすくできないか?もっとわかりやすくできないか?といった視点で積極的にリライトをする必要があります。
Webデザインの本質は「言葉」です。
言葉をうまく扱えない、すなわち文章力のないホームページ制作会社は、高品質なホームページを作れるとはいえないのです。
●こんなホームページは高品質ではない その4
写真に気が遣われていない
“百聞は一見にしかず”という言葉があるほど、ビジュアルの要素は大切です。
先ほど、言葉が重要とはいいましたが、言葉で何かを表現するのには限界があります。
たとえば、あるお肉の美味しさを伝えようとした場合、その美味しさを言葉でうまく表現しようとしても、なかなか難しいでしょう。
ですが、以下のような写真を一枚挟むだけで、お肉の美味しさが伝わってきませんか?
つまり、言葉で表現するのが難しいものは、写真などのビジュアル素材を使って、こちらが伝えたい価値を視覚的に訴求していくことになります。
ただ、写真などのビジュアル素材は情報量が多い分、クオリティの差もわかりやすくなります。
とくに最近では、多くの人がカメラを趣味にしていて、写真に興味をもつ人が増えてきました。
それと同時に、目の肥えた人も増えてきたように感じています。
そのため、写真写りの悪い商品画像などを使っていると、「きっと、この会社は商品に愛がないんだろうな・・・」と思われたり、「予算がないのかな・・・」と思われてしまうのです。
よって、写真などのビジュアル素材に気を遣っていない制作会社は、選択肢から除いたほうがよいでしょう。
●こんなホームページは高品質ではない その5
スマートフォン用ページが見づらい、使いにくい
「パソコンだけでなく、スマートフォンでも見やすいか?使いやすいか?」といった視点も大事です。
なぜなら、ホームページ制作会社の中には、ホームページの表示確認をパソコンでおこない、スマートフォンでの確認を十二分におこなわない会社もあるからです。
これには、ホームページ制作会社の基本的な制作環境がパソコンであることが強く影響しています。
ホームページ制作会社では、通常、パソコンのソフトを使って制作業務をおこないます。
そして、そのソフトの中には、スマートフォンでの表示をシミュレートしてくれるものがあります。
ほとんどのスタッフはスマートフォンを所有してはいますが、スマートフォンをいちいち取り出してホームページの表示を確認するのは億劫です。
また、制作スピードを考えると、パソコン上のシミュレーターを使った確認を基準にしたほうが効率がよかったりもします。
その結果、「パソコンのシミュレーターで表示確認して問題なければいいや」となりやすいのです。
(※もちろん、ほとんどの制作会社は、実際のスマートフォンを使って丁寧に表示確認をおこないます)
そして、そういった仕事のクセがついてしまうと、大きな問題が起きてしまいます。
それは、実際にスマートフォンを使ったときの「指」の動きに配慮できなくなるという問題です。
パソコン上でどれだけスマートフォンのシミュレーションをしたとしても、実際にスマートフォンを触って確認しないと、「指」が操作しづらいかどうかまではテストできないからです。
たとえば、パソコン上でのシミュレーションでは問題なさそうでも、実際にスマートフォンで確認してみると「リンクのボタンが小さくて押しづらい」「大きめのスマホだとボタンまで指が届きにくい」といったことがわかるケースはたくさんあります。
何度もいいますが、“画面しか見ない”のと“実際に操作してみる”のとでは雲泥の差があります。
つまり、スマートフォンで見た際に、見やすい・使いやすいホームページを作っている制作会社は、それだけ丁寧に制作をおこなっているといえるでしょう。
●こんなホームページは高品質ではない その6
情報が更新されていない
ホームページが紙媒体と比べてもっとも優れている点、それは「いつでもどこでも編集・更新ができる」という点です。
つまり、ホームページに掲載されている情報をなかなか更新できていない場合には、その利点を活かしきれていないことになります。
では、なぜ、その利点を活かすことができないのかというと、単純に、以下の2点が問題となるケースが多いのです。
- ホームページが自分たちで更新しづらい
- ホームページの更新を制作会社に任せているものの、変更や更新をスピーディーにおこなってもらえない
「1」に関しては、たとえば、ホームページがCMS(コンテンツマネジメントシステム)で構築されていない場合などに起こるトラブルです。
ホームページの納品後、お客さまから「自分たちでホームページの更新をしたい」という要望を受けたけれども、元々のホームページがお客さま側での更新を想定していないために、ちょっとした更新のたびにFTPソフトを使わなければいけない・・・といったトラブルです。
こういったトラブルは結構起こりえます。
このトラブルを防ぐためには、やはり、制作の前段階の“上流工程”にて、ホームページ納品後の情報更新をどのようにするか?の打ち合わせを綿密におこない、場合によっては、「WordPress」などのCMSを導入するかどうかといった議論が大切になるでしょう。
また、「2」に関しては、ホームページ制作会社の柔軟性やフットワークが大切になります。
たとえば、ちょっとした変更依頼に対して、都度、見積書を提出してくるようなホームページ制作会社と付き合うと、ビジネスのフットワークに多大な影響が出ます。
そういった場合には、“管理契約”といった名目で、毎月決まった金額を払う契約を結んでおき、その金額の範囲内で、できるだけ迅速に対応してもらうようにするといいいでしょう。(管理費をオーバーするような作業の場合のみ、見積をおこなうなど)
とはいえ、ホームページ制作会社にも、ほかの会社と同じく「営業時間」や「休業日」があります。
そのため、24時間ずっと柔軟な対応をするのは不可能です。
よって、どこまで柔軟な対応をしてくれるかどうか?といったことを、ホームページ制作会社に事前に確認しておくとよいでしょう。
もし、その制作会社に対して、柔軟性やフットワークに疑問を感じるのであれば、選択肢から除いたほうが無難です。
ただし、高品質な仕事をしてくれる制作会社をこちらの都合でフットワークよく動かしたい場合には、それ相応の費用はかかると考えておいてください。
世の中は“等価交換”なのです。
いかがでしょうか?
よいホームページ制作会社を選ぶコツがだんだんとわかってきましたか?
それではここからは、実際にホームページ制作会社を探す方法についてお話しします。
よいホームページ制作会社を探すための4つの方法
ホームページ制作会社を探す方法としては、以下の4つの方法があります。
- Google検索で探す
- 知人から紹介してもらう
- その制作会社の代表やスタッフが参加するセミナーや勉強会などに参加し、懇親会などで直接話しながら相談する
- 自分が「このページは使いやすいな」と感じたホームページがあるなら、そのページを作った制作会社を調べ、その会社に直接コンタクトをとる
それぞれの方法のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
1、Google検索で探す
この方法のメリットは、とりあえず、ホームページ制作会社がすぐに見つかることです。
Google検索で「ホームページ制作会社」や「ホームページ制作会社」と検索すれば、たくさんの制作会社のホームページが見つかります。
それらのホームページを見て、そこに展開されているコンテンツが魅力的かどうかをチェックしたり、その会社の制作実績などを確認しましょう。
もし、制作実績がわからない場合には、前述のように、お問い合わせフォームなどから「実績を教えてほしい」と問い合わせるとよいでしょう。
ただ、この方法で制作会社を探す際、ふたつ注意しておきたいことがあります。
ひとつめは、検索結果で上位に表示されるからといって、その制作会社が本当に実力のある会社とは限らない、ということです。
検索結果で上位表示するためには、SEOに力を入れる必要があるため、上位表示している会社はSEO的なスキルが高いのかもしれません。
ただ、すべてのホームページ制作会社が皆、自社のホームページのSEOを頑張っているわけではありません。
あまりにも引き合いが多すぎて、あえて自社サイトのホームページのSEOを頑張っていないケースもあるからです。
そのため、上位表示されていない制作会社の中にも、実力のある会社は存在しているということを憶えておきましょう。
そして、ふたつ目は、ホームページ制作会社のホームページは、たいてい更新が遅い、ということです。
これは制作会社の規模が小規模になればなるほど顕著で、多忙な制作会社は自社のホームページの更新にまでなかなか手がかけられず、最新情報などの情報欄が古いまま放置されているケースをよく見かけます。(本当はよくないのですが・・・)
そのため、その制作会社の自社のホームページが、その会社の“制作技術”のすべてを使った“フルパワー”のページかというと、そうではないケースが多いので注意してください。
また、ひどいケースでは、制作実績(顧客事例)のページさえ、更新されていないこともあります・・・。
本当は素敵なホームページをバンバン作っているのにもかかわらず、です。
これらは“ホームページ制作会社の怠慢”という言葉でまとめるとそれまでなのですが、“忙しい大工は自分の家を建てない(=大工が自分の家を建てるときは、暇になったことの裏返し)”ということだとお考えください。
それを考えると、やはり、各制作会社には「最近の制作実績」を問い合わせておいたほうが確実でしょう。
2、知人から紹介してもらう
Web業界にツテがある知人からオススメのホームページ制作会社を紹介してもらう方法もあります。
この方法の場合、制作会社を紹介してくれる知人がホームページ制作の分野に詳しければ詳しいほど、いい会社と巡り合いやすくなります。
また、紹介されたホームページ制作会社も、共通の知人経由ということもあり、「知人に恥をかかせてはいけない!」と気合いが入りやすくなります。
ただ、この方法の場合には一点注意が必要です。
それは、知人から制作会社を紹介してもらうときは、その知人が実際にその制作会社を利用したことのあるケースに限定すべきということです。
「紹介してもらったのはいいけど、実際に発注してみたら、全然いい制作会社じゃなかった・・・」なんてことは実際に起こりえます。
とくに、「私は実際に頼んだことがないけど、多分いい制作会社だと思うよ」という紹介には気を付けましょう。
もし、知人からそのような紹介を受けた際には、その知人以外にも、その会社を知っていそうな人に対して「●●という制作会社は大丈夫でしょうか?」とこっそり意見を聞いてみるとよいでしょう。
(ただ、そういうことが知人にバレると「私のことを信用してないの?」とイヤな顔をされるかもしれません・・・。そう考えると知人からの紹介って諸刃の剣ですね)
3、その制作会社の代表やスタッフが参加するセミナーや勉強会などに参加し、懇親会などで直接話しながら相談する
案外オススメなのが、この方法です。
気になっている制作会社の代表やスタッフが登壇するセミナーや勉強会などに参加し、その会社で働く人たちの“考え方”や“人となり”を探る、という方法です。
Web上だけでのやりとりだと、その会社で働く人たちの“人となり”まではわかりません。
相手のことを見極めるには、やはり、リアルの場での交流がもっともよいのです。
なぜ、相手の会社で働く人たちの“人となり”を知ることで、制作会社との“相性”がわかります。
実は、この“相性”こそが、ホームページ制作を成功させる上で重要なポイントなのです。
制作会社との相性が悪いと、ちょっとしたことでボタンの掛け違いが起きてしまいます。
とくに、メールやチャットといった文字ベースでのやりとりが増えるホームページ制作においては、相手への細かな気遣いは不可欠。
もし、あなたが神経質なタイプであれば、アバウトな返信しかしてこない制作会社と付き合うのはしんどいでしょうし、逆に、あなたが時間のない経営者であれば、作業のひとつひとつの内容を細かく確認してくる制作会社と付き合うのはしんどいでしょう。
だから、「この会社の人たちとなら、気持ちよく仕事がご一緒できそうだ」と思える相手と仕事をすることが大切です。
それは別の言葉でいえば、相手とリズムが合うか?ということです。
セミナーや勉強会に登壇しているその会社の人たちは、実際にはあなたの案件の担当にはならないかもしれません。
ですが、その会社の人たちの雰囲気は、その会社の雰囲気そのものといっても過言ではありません。
よく社員教育されている会社ならなおさらです。
また、もし、そのセミナーや勉強会の後に懇親会があるのなら、ぜひ懇親会にも足を運んでみてください。
懇親会であれば、場の楽しい雰囲気の力を借りつつ、相手と気兼ねなくコミュニケーションがとれますし、質問や相談もしやすいです。
さらには、セミナー登壇中とは違った、その人の“素”の姿もチェックできるので、「この人とは相性が合いそうかな?」といった確認をすることもできます。
もし、懇親会などで、その会社の人が自社の文句を言っていたり、誰かの誹謗中傷や暴言を吐いているような場合には、その制作会社には発注しないほうがいいかもしれません。
なぜなら、ホームページ制作のお仕事は、“ホスピタリティ(おもてなし精神)”を大切にする“サービス業”だからです。
自分の周囲の人をカンタンに傷つけてしまうような人が集まる制作会社が作るホームページは、やはり、どこかしらホスピタリティに欠けているものです。
そういう制作会社からは、「お客さまのために、丁寧にホームページを作るぞ!」という気持ちが生まれてくるイメージがしませんよね。
どうせなら、「一緒に仕事ができて楽しい!」と思えるパートナーを選びたいものです。
また、そのパートナーには、自社の重要なマーケティングデータを提供するわけですから、コロコロと制作会社を変えるのではなく、できるだけ中長期にお付き合いできるパートナーを選びたいですよね。
会社の雰囲気の悪さは、その会社の実務のクオリティにも影響します。
ギスギスしている制作会社は、何かトラブルが起きた際、周りの人にすぐに責任転嫁をしたり、ある日突然、担当者が失踪してしまったり・・・と、たいていロクなことはないものです。
よって、そういった制作会社を選ばないよう、リアルの場での“人となり”をチェックすることをオススメします。
上記のことを踏まえた上で、ぜひ、足を運んでほしいのは、複数のホームページ制作会社の担当者が集まるセミナーや勉強会です。
複数のホームページ制作会社の担当者が集まるセミナーは、フリーランスを含め、国内で活躍するホームページ制作会社の人たちが一堂に会しますので、一気に人脈が広がります。
また、各人のノウハウや、Web業界のトレンド情報などが交換される場なので、あなたのホームページ制作に関する知識も飛躍的に高まることでしょう。
私がとくにオススメするのは、以下のセミナー・勉強会です。
●ぜひ足を運んでみてほしい、オススメのセミナー・勉強会イベント
(上記以外にも国内にはたくさんの素敵なセミナー・勉強会があります)また、CPIサーバーを提供しているKDDI ウェブコミュニケーションズさんでも、自社のセミナールームで定期的にセミナーイベントを開催されておられます。(例:Doorkeeper CPIレンタルサーバー公式)
そちらのイベントにもたくさんのホームページ制作者が集まっていますので、CPIサーバーを契約されている方は、ぜひ会員向けメールマガジンなどをチェックするとよいでしょう。
4、自分が「このページは使いやすいな~」と感じたホームページがあるなら、そのページを作った制作会社を調べ、その会社に直接コンタクトをとる
実はもっともオススメなのが、「このページは使いやすいな」と感じているホームページの制作会社に直接コンタクトをとることです。
コンタクトをとる際には「御社が制作をした◆◆というページがとても素敵だったので、問い合わせをしました」と伝えるようにしましょう。
もし、そのホームページがあなたの案件のジャンルに近いのであれば、その制作会社のセンスはあなたの案件にも合う可能性があります。
また、これは究極的な方法ですが、もし、競合のホームページでお気に入りのページを見つけた場合には、ダメ元で、そのページをつくった制作会社へコンタクトをしてみてもいいかもしれません。
というのも、そのページをつくった制作会社は、もしかすると、すでにその顧客との契約が終了しているケースがあるからです。
ホームページを納品したけれど、顧客とはとくに継続的な運用保守契約を結ばなかったというケースは結構聞きます。
もちろん、競合のホームページとよく似たページを作るというのは、倫理的によくありません。
とはいえ、競合と同じ制作会社に発注してはいけないというルールはありません。
ただ、制作会社側が過去の顧客との仁義を貫き通すために、その顧客と同じ業界のホームページ制作を引き受けてくれないケースはあります。
その場合は応相談となるでしょう。
案件の規模やジャンルに合ったホームページ制作会社を選ぶ
ちなみに、ホームページ制作会社と一口に言っても、100人以上の社員がいる大規模なホームページ制作会社から、ひとりで制作をおこなうフリーランス(SOHO)までと、その形態は様々です。
基本的には、案件の規模に応じて、制作会社を選ぶことをオススメします。
小・中規模の案件は、コンテンツの更新スピードが早く、小回りの利く対応が重要となるため、柔軟性やフットワークが大切になるでしょう。
その点では、小・中規模のホームページ制作会社やフリーランス(SOHO)がオススメです。
一方、複雑なシステムが入り組む大規模な案件の場合は、たくさんの人が関わることになるため、マネジメントに慣れている制作会社、もしくは広告代理店などが合っています。
また、制作会社は「制作」に強いか、「コンサルティング」に強いか、といった分け方もできます。
あなたが求めている制作会社が「制作」よりの会社なのか、「コンサルティング」よりの会社なのかを考えた上で、選ぶようにしましょう。
たとえば、以下の図を参考に、自社が必要としている制作会社をポジショニングしてみることも重要です。
そのほかにも、各制作会社には得意な「業界(ジャンル)」が存在します。
医療業界に強かったり、通販業界に強かったり、不動産業界に強かったり・・・と、強みを活かした業界特化型の制作会社も増えてきていますので、自社の業界に合った制作会社を探すのもオススメです。
業界特化型の制作会社であれば、自社の業界について説明する時間を削減できるというメリットがあるほか、お互いの意思疎通もしやすくなります。
また、特定の技術を得意としている制作会社も存在します。
大阪にあるフォルトゥナさんは、ホームページの「配色」にこだわっている制作会社さんで、配色に関するセミナー登壇なども多くされています。
ブログなどもとても勉強になりますので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみにウェブライダーでは、わかりにくいノウハウをストーリー形式でわかりやすく解説する「ストーリー型コンテンツ」の制作を得意としています。
先ほど、ホームページは更新性が大切だとお話ししました。
更新頻度を高めるためには、ホームページの更新をカンタンにする「WordPress」や「Jimdo」といったCMSを導入することも得策です。
たとえば、「Jimdo」を使ったホームページ制作を得意としている制作会社もあります。
Jimdoは世界中でユーザーを増やしており、この記事執筆時点で1500万以上のホームページが作られているほど、人気の出てきているCMSです。
まとめ:ホームページ制作会社を選ぶ際に気を付けるべき10個のポイント
いかがでしたか?
今回の記事でお伝えしたノウハウをお使いいただければ、あなたの会社に本当に合った制作会社がきっと見つかるかと思います。
最後に、今回の記事のポイントをもう一度まとめておきます。
冒頭でも紹介しましたが、ホームページ制作会社を選ぶときは、以下の10個のポイントを意識するようにしてください。
- 実際に顧客の売上げをアップさせた実績をもっているか?
- SEO(検索エンジン最適化)に関する正しい知識をもっているか?
- 「お申し込みフォーム」や「ショッピングカート」は使いやすさを大切にしているか?
- お客さまが欲しい・知りたい情報がすぐに見つかるページ構造を大切にしているか?
- ホームページに掲載される「文章」や「言葉」に気を遣っているか?
- ホームページに掲載される「写真」や「画像」に気を遣っているか?
- スマートフォン対応をおこなっており、スマホユーザーにとっての使いやすさを大切にしているか?
- ホームページに掲載される情報の「更新性」を大切にしているか?
- その会社の担当者がホスピタリティ(おもてなし)の精神を大切にしているか?
- 「本質的思考力」があり、“そもそも論”で物事を考えられるか?
ちなみに、上記の「10」に関しては、顧客の求める成果は何なのか?ということを常に客観的に分析できる力です。
たとえば、「成果をあげたいのであれば、ぶっちゃけ、ホームページはまだ要らないと思いますよ。とりあえず、チラシなどのリアル広告に予算を投下しておきましょう」といった大胆な意見を、客観的な視点で言えるかどうかというものです。
この記事のはじめのほうで、“発注者はホームページが欲しいのではなく、売上げが欲しいだけである”ということを書きました。
それは超本質的な意見ではありますが、そういった本質的な思考で物事を考えられる制作会社をパートナーに据えれば、無駄な施策を打つ必要はなくなり、成果に結びつきやすくなるでしょう。
ただ、この本質的思考力は、制作会社にとってすれば、諸刃の剣だったりもします。
なぜなら、もし「ホームページを作らないほうがいいですよ」なんて発言すると、制作会社としては案件が無くなってしまうことになり、売上げが減るからです。
ですから、あなたがパートナーに選ぶ制作会社が本質的思考を発揮してくれるのであれば、ぜひ、長期的な付き合いを検討してください。
本質的思考力のある制作会社とは長期的によい関係が築けるはずです。
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あなたが素敵なホームページ制作会社と出会えることを願って。